ゼロ・エミッション“廃棄物ゼロと言う考え方 

 
           
                         市來 ばんこ
 

 環境問題には「出さない」と「捨てない」という2つの軸があると思います。
 「出さない」はCO2や環境に有害なものはなるだけ排出しないようにしましょうということ。
 「捨てない」は資源を捨てず、再利用できるものはなるだけリサイクルしましょうということ。

 先日の洞爺湖サミットでは、環境問題が大きなテーマの一つでしたが、「出さない」という話し合い(CO2削減)は出来たものの、「捨てない」つまりリサイクルという議論はあまり進展しなかったように思います。

 これからはゼロ・エミッションの考え方を広めるべきだと思います。「エミッション」は廃棄物という意味で、「ゼロ・エミッション」というのは、廃棄物をゼロにしましょうよ、という考え方です。例えば、火力発電所で生みだされる熱量を隣の工場でエネルギーとして再利用し、その工場から出た排出物をまた隣の工場で再利用するという、工場地帯における「排出物の共有化」を具体的に進め、工場の排出物がサイクルとして循環していくという構想がゼロ・エミッションなのです。
 既にコペンハーゲンなどヨーロッパの地域ではこのゼロ・エミッション構想に基づく工場地帯が整備されています。

 環境問題は抽象的な概念より、具体的な計画が必要です。日本においてもゼロ・エミッション構想に基づく工場地帯が多数現れることを願い活動していきたいと思います。