KANTA通信 2010.7 No.60
 関西ナショナル・トラスト協会
(KANTA)
編集・発行/(特活)関西ナショナル・トラスト協会(KANTA)
発行:沖田文明 編集:KANTA広報室
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-2-16 官報ビル5階
 (社)アジア協会アジア友の会内
TEL 06-6444-0587 FAX 06-6444-0581
E-mail Kanta@jafs.or.jp

 関西の美しい水田風景や山林、歴史景観と生活環境を守る運動
  
美山冬野菜大収穫祭
 
 沢山の野菜 有難うございました!

 私たちは、身体障害者・精神障害者・知的障害者が共に働く作業所「工房ナザレ」です。昨年は8月・12月に関西ナショナルトラスト協会の皆様から美山町で収穫された美味しい野菜を沢山いただきました。料理をしていても楽しかったです。 グループホームに入居している障害者は、とっても新鮮な野菜を頂いてお喜びでした。本当にありがとうございます。車椅子での生活の為、土に直接触れる機会が無い障害者にも美山で育った野菜には、 愛情が一杯注がれている事が分かりました。感謝しています。

美山楽舎の増築が完成し、その記念に21年度中に会員が一度は美山楽舎を訪れてもらいたいと考え、去年の12月23日(祝)に美山冬野菜大収穫祭を行ないました、
 総勢15名、車4台で出発です、当日、大阪は晴れていましたが、美山町は小雨でした。収穫を始める頃にはやんできました。やはりこのあたりは日本海型の気候です。
 さて、いよいよ冬野菜の収穫です、ブロッコリー、キャベツ、九条ねぎ、青首大根、聖護院大根、聖護院かぶら、などです。約百坪の農地に栽培しています。
 初めは数人で収穫していましたが、途中から全員参加で収穫をしました。 雨上がりで長靴を泥にとられて非常に歩きにくく、みんな大騒ぎで巨大なブロッコリーや、大根を収穫しました。 大豊作で軽トラックに3台分もありました。泥付きなので洗うだけでも大変で、束子でこすりながら山からの湧き水で洗いました、
 手が冷たくなって交代をしながら洗い、予定の時間を大幅に超過しました。 午後1時から地元の方を十数名招き、収穫祭地鳥鍋の始まりです。地元の方に冬野菜は良く出来たと褒めていただきましたが、我々は苗の植え付けと、大根等の種まき、間引き、施肥などをしただけで、後は地主にしてもらったおかげです。 
 冬野菜は夏野菜と違い収穫は一度に出来ますので今回は全部収穫しました。私は九条ねぎがことのほか美味しかったです。
 この苗は私が家でも栽培している苗を美山に持って行き植えたもので、家で栽培している葱とはぜんぜん味が違います、土壌と水と気候が違うと「こんなに味が違うか、美味しい」と思いました。
 今回はアジア協会の雑炊の会と協賛で行ないました。美味しい地鳥と美山の野菜、米、地卵で最後は美味しい贅沢な雑炊が出来上がりました。
 又夏野菜の大収穫祭も行い、なるべく多くの会員が参加して頂き、美山の自然や、文化にふれてもらいたいと思います。
 収穫した野菜は作業所工房ナザレへ寄贈し大変喜んでいただきました

水の都・大阪の歴史を学ぶ! 淀川歴史クルーズ
 春3月27日に淀川歴史クルーズとなずけて枚方船着場から淀川を枚方〜
毛馬閘門〜旧淀川〜東横掘川(水門)〜道頓堀川〜湊町リバープレイスまで桜の花が咲く頃に川下りをしようと企画しました。今回は船の上で淀川の歴史の話を聞きながら川下りをしました、
やはり屋外での行事でしかも川を下るという、水に関する行事はつくづく難しいと実感しました、というのは、当日は良い天気でしたが23日〜25日まで降り続いた雨により淀川が増水し、其の上、上流の天ヶ瀬ダムの放流により川の水位が高く毛馬閘門を開閉することが出来ないと国土交通省より通告あり。
 我々はてっきり毛馬閘門を上下できるものと思いんでいましたが出来無くなりました。皆様が枚方から船くだりが出きるから乗船予約して頂いたのに大川(旧淀川)から湊町だけであれば59名の予約が半減するのではないかと思いました。しかし49名の参加を得ることが出来ました。 やはり歴史クルーズと名づけ、久保田先生の土佐日記の話と絶滅種イタセンパラに興味のある方が多く参加していただいたのでは。
当日は天満の八軒家浜からクルーズ船に乗り、 午後1時半ごろ出発し毛馬閘門付近までニ〜三分咲きの桜を見ながらのクルーズです、今年は淀川改修百周年(新淀川開削)に当り改修の話から絶滅種魚類のイタセンパラの興味あるお話、その後久保田先生の紀貫之の土佐日記から見た、昔の淀川と現在の様子の違いを、資料を見ながら色々と考察し、わかりやすく説明していただきました。そうこうしている間に、東横掘川の水門です、大きなゲートを開け閉めして道頓堀川の水位に合わせて行きます。
初めて体験する方が多く皆さん感激していただきました。最後は道頓堀の戎橋下をくぐり、有名なグリコの看板を船上から眺めて湊町リバープレイスに到着いたしました。中々自然を相手にするということは、(桜の開花、枚方からの川下り)は予定通りにはいかないものであると思いました。

特定非営利活動法人
関西ナショナルトラスト協会
平成22年度通常総会(第11回)
(特活)関西ナショナル・トラスト協会の総会が、去る5月22日10時より(社)アジア教会アジア友の会(山下ビル10階)において開催された。
三宅理事の司会により開会が宣言され、定足数の確認の後、議長に北村理事を選任し議事が進行した。議案審議
第1号議案 平成21年度活動報告及び決算承認の件
21年度の活動報告は沖田代表理事より詳細に説明があり、続いて中岡経理担当理事より説明があり、岡田監事より経理の適正であるとの監査報告がなされた。
第2号議案 平成22年度活動計画及び予算案承認の件
沖田代表理事が22年度の活動計画を説明し、中岡経理担当理事より予算の説明がなされた。
第3号議案 理事改選承認の件
理事、監査役の改選年度に当たり、理事では田中恒夫、北村高保理事が退任、新たに平手清氏が選任された。
監事は岡田昂監事が退任し新たに川端勝氏が就任した。
以上をもって総会は11時30分終了した。
6月8日全体理事会が開催され
22〜23年度の役員は先のとおり互選された。(任期2年)
KANTA平成22〜23年役員名簿
役 職 氏  名 留任・新任の別 主な担当
代表理事  沖田 文明 留任 総  括
副代表理  下野 武志 留任 自然環境
副代表理  中岡 健生 留任 歴史保全
事務局長  村上 公彦 留任  
常任理事  天野 由紀代 留任 自然環境
常任理事  石原 基義 留任 美山楽舎
常任理事  岩崎 準一 留任 広  報
常任理事  岡村 悦治 留任 生活環境
常任理事  平手 清 新任 美山楽舎
常任理事  三宅 律子 留任 広  報
理  事  市來 伴子 留任  
理  事  岡田  一 留任  
理  事  寺西 浩章 留任 美山楽舎
理  事  中嶋 昭八 留任 美山楽舎
理  事  松井 寿之 留任 生活環境
監  事  村田 朋昌 留任  
監  事  川端  勝 新任  
  
岡村理事
循環型社会形成セミナーで講演


 本会の岡村理事が去る一月に行なわれた循環型社会形成推進セミナーにおいて「外来生物が身近な自然環境を侵している」との題名で、おおさかATCグリーンエコプラザ ビオトーププラザで講演をされました。
 岡村理事は自然環境保全に力を注がれとくに淀川の生物について造詣が深く以下に講演要旨を掲載いたします。   (沖田文明KANTA代表理事)

 
 子供の頃遊べた川が今は無くゴミ捨て場と汚水の排水路となり川から人を遠ざけてしまっています。生命の営みの根源である水や土壌が汚染され、太陽までが当らなくなり、生命の営みがうまく出来ません。加えて、外来生物が繁殖している足もとの自然をどう保全するか?
私は子どもの頃、新淀川で泳ぎ、岡山の海辺でカブト蟹と遊びました。今日、それらは有りません。
『水都大阪2009』で大川の「シジミ調査漁」を行った際、タイワンシジミ(外来種)が多数繁殖していることがわかりました。
尼崎の猪名川、藻川の分岐エリアで繁茂しているアレチウリの駆除実験調査が行われている。淀川でヌートリアが、大阪市港区ではセアカゴケグモが発見されている。各地で色々な外来生物が多数いることは、地域固有の生物の生き死にを誘発し地域生態系を壊す。地域の食の安保を脅かすのです。
この問題は、人々の行為に起因することが大半です。商売の為の輸入、配慮不足の廃棄、物品の搬送に付着して侵入、当初は良かれとして導入された策(ソウギョ、ブラックバス、高速道路の法面保護の植生等々)が後年にダメ策である事が判明したりしました。
 私たち自身も知らず知らずのうちに、他地域・他国にダメージを与えているケースがある。「地球の肺」と称されるアマゾンの密林やアジアのマングローブの林などの減少は、豊かで便利な都市生活を享受している私たちに起因しています。過度な欲望、経済至上主義の在り方が問題です。
 人間も多種多様な互恵関係の中で生かされている生き物の一種。目先の利益、自分の都合を求めすぎると、将来への負担蓄積や社会全体のバランスを崩す事になる。自然環境や人間社会の仕組みとそれらのバランスを正しく捉えて対応できる人の育成が重要な課題です。
 各人の心の在り方を改善するには「感性・気づく力・創意工夫する力」等々を身近な所で日常的に学び直す策を設ける事が緊急の課題といえます。特に、幼少期に自然な環境で遊んだ、楽しかったこと、感動した事を多く持つことが有効と云われています。
 提案です。JAFS・KANTAの事務所の横を流れる大川(悠久の古代より流れ続けている本来の淀川)で森・川・海の連環やその恩恵を子どもたちが「都市の水辺」で遊びながら学ぶ『屋根のない寺子屋』を皆で作りたいと想い、今その基盤を準備中です。(大阪は、水際が多いが水辺は極小)行政・NPO・NGO・有識者・学校・若者・調査研究機関などの方々と連携調整しています。近々にパイロット活動に入ろうとしています。
KANTA会員の皆様!!
 この市民提案・民官連携型の『大川水辺づくりプロジェクト』(仮称)に、多くの方々が奮ってご参画下さいますことを熱望しています。お問合せ大歓迎!!          
(岡村悦治)
  
美山の深山に咲く野生の芍薬☆幻の紅花山芍薬(べにはなやましゃくやく)
薄暗い杉林の中にひっそりと咲く美しい花。これが美山の深山に咲く野生の芍薬の群生です。
私たちが訪れたとき数千株の芍薬が咲き誇っていました。
 たまたま学術調査に訪れた学者が訪れて、美山にしかない貴重な野生の群落であると言われました。
 地元では古くから知られていましたが公表すると心無い人々に盗まれたり、踏み荒らされてはいけないと、密かに守ってきました。
 美山には、守らなければならない貴重な自然が一杯残っています。 


甦った淀川で
第7回淀川しじみ獲り
日時;6月27日10:00〜15:00
場所:新淀川河川敷
(JR岡本駅から徒歩8分)
改装基金募金要項
参加料:前売り大人1,000円、小人500円
  当 日大人1,500円、小人800円
※たこ飯・しじみ汁つき
大阪のシンボルである淀川、この川が美しくなるのは近畿に住む人々の願いです。
ここ数年、EM菌を混ぜたダンゴを投入し続けてきました。それが河川の浄化に大きな役割を果たして来ました
淀川のしじみは「なにわべっこうしじみ」と 名づけられた、色も真っ黒ではなく、上品なべっ甲色をしています。また6月から8月が旬、つまり今が一番おいしい季節です。
雨漏りが激しく、一番急がれていた屋根の修理も終わり、風呂・洗面所・トイレ等の設置も済み宿泊が出来るようになりました。
まだまだ、改修しなければならない箇所が沢山あり、引き続き募金をお願いしております。
※修理予定箇所:2階雨戸・畳・1階,2階床・家屋周り
T.募金目標 (第二次目標500万円)
 A.畳一枚分寄付1万円 B.その他金額自由 
※ご寄付はJAFS事務局又はKANTA事務局で受付けてお ります。ご寄付者のお名前を屋内に掲示し、永く感 謝の意を伝えます。
T.技術者募集。( 趣味を活かしませんか)!
家屋修繕・配管・電気・掃除等,特殊技術をお持ちの方は是非ともお手伝い下さい。
美山楽舎では、周囲の畑で野菜などを作り、現代風な機械類を廃し、昔ながらの生活が出来るよう工夫してエコ生活を楽しみましょう。
 
 伝えていきたい ★美山の味と文化
美山町大内地区の郷土料理は京伝統野菜の大内蕪を利用した「お講汁」と葉っぱのおかずです。この大内蕪は、500年以上も守り育て上げられてきた大内地区限定の蕪です。大内にある光瑞寺では毎年一月におこなわれていた報恩講(浄土真宗の開祖親鸞聖人の滅後門徒が集まり講を結び遺徳を偲ぶ集まり)の前日から「大内蕪」をコトコトと煮込み、家々から持ち寄った味噌で味を付け、当日の朝食に、ご飯や「大内蕪」の葉で作ったおかずと一緒に食べられていたそうです。
「大内蕪」は白色で、ヒゲ状の根が多く形もいびつで調理に時間がかかることや、報恩講に食事が出され無くなった事から次第に栽培されなくなり、今ではお講汁を食べることもなくなりました。
 12月23日の大収穫祭の時に地元の方が作って持参され、昔懐かしい味を楽しみました。