KANTA通信 発行月:2011年11月
編集・発行
/(特活)関西ナショナルトラスト協会(KANTA)
発行:沖田文明
編集:KANTA広報室
関西ナショナル・トラスト協会 
No.63
〒550-0002 大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル5階((社))アジア協会アジア友の会内
06-6444-0587 Fax 06-6444-0581 Email: kanta@jafs.or.jp
関西の美しい水田風景や山林、歴史景観と生活環境を守る運動
元祖淀川ラプソディー
〜KANTAと大川〜
関西ナショナル・トラスト協会      
岡村 悦治(常任理事)   
  
桜の宮公園貯木場跡
クロベンケイガニの背
クロベンケイガニの腹
日本最古の洋館 国の重要文化財「泉布館」
KANTAの設立趣意書(一九九三年六月)には「地理的・風土的特性によって文化や社会性が形成されたが、人間本位の価値観に基づく功利主義一辺倒の生活様式の中でためらいもなく傷つけられた。(私たちは)その風土の中で生を受けた意識を失うことなく、素晴らしい歴史的風土の恩恵を楽しみながら後世に残していこう」との意志表明がなされています。KANTA事務所の横を流れる「大川」は、琵琶湖を主たる源とする「旧淀川」です。今日の若い世代では、足元を流れる川が古来より営々と流れて水都大阪を形成した事を知る人は少ない。ましてや、その両岸に歴史的風土を示す貴重な生物や建物・史跡などがいくつもあることを知る人はもっと少ない。
 大阪の繁栄と発展を支えている「淀川」は、神崎川、中津川、大川を中心とする分流河川の総称です。毛馬から大きく蛇行して大阪の中心街を流れる大川は、江戸時代後期(一八〇〇年頃)では現在の二倍の川幅があったとのこと。桜並木で名高い現在の「桜の宮公園」は、当時は川の中であり、大阪湾の海水が打ち寄せた所。現在、大阪市内で一級の景色が観られる源八橋の脚下に「桜の宮公園貯木場跡地」があり、昨年九月初旬にそこで汽水性の「クロベンケイガニ」の生息が確認されました。
 専門家の間でも、琵琶湖の水の影響で大川では淡水性の生き物しか居ないと永らく言われていました。
 発見者の山西良平氏(大阪市立自然史博物館館長)は「このカニはプランクトン幼生の時期に塩分がないと発育しない」「近くに供給源となる生息地がない」「生息数が数百固体オーダーがあると思われる」「汽水性のクロベンケイガニの生息地と淡水性の生き物が混在するこの場所は大変貴重な空間であり保全すべきだ」と私たちに力説されました。それは海とのつながりを示す証。
実は、私は二〇〇九年秋に大阪府河川室に、大阪市内で稀な「水辺」(水際ではない)があるその場所を「水辺の楽校(仮称)」活動に…と提案に伺って以来「大阪ふれあいの水辺事業」に関わっています。砂浜整備計画と水辺・生物保全との葛藤。生物の先生や他の市民団体にも声かけして府と協議などの時期に「クロベンケイガニ」の一報が入りました。 河川室・市民団体・生物の先生・河川の先生等々が寄って本格的なワークショップを何度も開いて計画や今後の在り方などについて検討。残念ながら砂浜整備を多少見直し、カニ対策を加味した施工手法で実施されました。上流側は自然再生と位置づけつつ・・・。今後も、時局変化・モニタリングや上流側の自然再生ゾーン案件及び維持運用体制問題等々があり、手を抜かず注力していくつもりです。
一方、銀橋のたもとに近代大阪の発展の基盤となった造幣局と「泉布館」があります。明治四年二月に落成(築一四〇年)し、現在では日本最古の洋館として国の重要文化財となっています。
明治維新の志が天満川崎にこれらを建設した意味を再考し、景勝地再生の取り組みに参加しませんか?!
また、未来を担う子どもたちに地域資源の大切さや歴史を伝える活動に奮ってご参加下さい。お待ちしています。
東日本大震災の現場に立って
関西ナショナル・トラスト協会(KANTA) 
沖田 文明(代表理事)
 平成二十三年七月十一〜十四日
 JAFSハルハログループのエプロン届け隊に参加して宮城県南三陸町に行ってきました。個人的に南三陸町防災対策本部に見舞金を届けました。前回行った時は町会からの見舞金を届けました。被災者に直接渡すのが一番良いのですが、品物と違い少しのお金では難しいので、他からの見舞金と合せて使用してもらえるように。
 さて今回の届け隊の走行距離は二、一七七キロでした。片道十二時間かかり午前九時ごろ登米市のアジア協会事務所に到着しました。行きは仙台南から仙台東部道路経由三陸自動車道路を利用しました。この仙台東部道路は津波の防波堤の役割をしていたことを報道で見聞きしていたので確認をしたかったのです。午前七時ごろ通行しましたが、道路の海側と山側では全く違う景色でした。一同津波の現場を見て、その被害の大きさに大変なショックです。ついでにここを通るなら松島も視察していこうと言うことになり高速を降りて視察しました。松島は多くの島が防波堤となり比較的津波被害は少なかったようです。それでも商店の一階部分は津波で被害がありましたが、家が流されているような箇所は見られませんでした。水族館も大きな被害を受けて閉鎖されていましたがもう開館していました。島々が津波被害を軽減してくれたようです。
 今回の使命はエプロン配布と味噌つくりの応援です。参加者が九名だったので四名と五名に分かれてそれぞれの使命を実行することとなり私たち五名はエプロン配布に回りました。
 登米事務所スタッフの案内で南三陸町役場跡と防災庁舎を視察、このあたりでは志津川病院とスーパーの残骸が残っているだけであとは何もありません、すべてガレキの山です。前回行ったときはその悲惨さに驚いて写真を撮る気にはなりませんでしたが、今回は防災庁舎が原爆ドームのように残されることを聞いていましたので写してきました。三階建てで見上げるような建物ですが津波がそれを乗り越えて多くの被害者を出しました。
 防災庁舎の視察を終えて、アジア協会が炊き出し支援をしていた歌津町港新義会館に行きました。ここは五月中ごろまで炊き出し支援をしていた所です、その少し上がった場所に四十四戸の仮設住宅が建設されています、ここの仮設は十戸程の連棟式平屋建てで1DK〜2DKで、各戸にエアコン1台付です。トイレは水洗でした、二百人槽ほどの合併式浄化槽で浄化していましたが、水道はまだ来ていません、大きな共同の受水槽があり、それから給水しているようです。
 内部設備は、日赤から送られた、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、電気釜、電気ポット、電子レンジの6点セットです。その他生活道具ですが、いたってシンプルで我々は道具を持ちすぎではと考えさせられましたが、まだまだ食器などの小間物が足りないようです。 
 仮設住宅の集会所でエプロンの贈呈セレモニーを行い十数名の方に参加していただいて大変喜ばれました。何か足りないものはと聞くと、「お金と仕事です」とのこと、漁師は海に行けばウニやサザエが取れて夏の漁期だけで二〇〇万ほどの収入があるらしいが、中小零細の水産物加工業者に勤務していた方は、加工場が復旧しないと仕事に就けません。早く仮設の加工場を建て多くの方が職に就けるようにしなければなりません。これは政治の問題です。
 東北地方は過疎地ですから土地はあり余るほどあります。高台に住宅地を造成して津波被害を受けた土地を交換して移転を促すようにすればスムーズに移転が進みます。それには今有る法律の枠を超えた復興基本法をつくり、計画が出来たところからすぐに工事にかからなければなりません。今有る法律はすべて復興の妨げに成っています。役人に任せておいたら今の法律の枠を出ません。今こそ政治家の出番で縦横に腕を振るえるのに、何が大事かを分かっていません。田中角栄元総理のような方が出てきて辣腕を振るわないと迅速な復興は出来ません。
高台に家屋があって津波の被害に会わない街を造らなくてはなりません。
KANTA 行 事 報 告
冬の綾部酒蔵体験 〜1月29日〜

  今年は三年ぶりに綾部市若宮酒造に蔵人体験に行ってきました。
 今回は四名で参加です。今年の仕込みは殆ど終わっていました、約一ヶ月で発酵が終了しこれからは新酒絞りの最盛期です。舟口からしたたり落ちる絞りたてを柄杓で汲んでそのまま利き酒をします。これは蔵元でないと味わえない贅沢です。今年は雪が多く気温も低かったので新酒の出来は最高です。
宝塚廃線敷きハイキング 〜4月2日〜
 桜咲く宝塚廃線敷きを花見しながらハイキングしようという試みでしたが桜は三分から五分程度で当初の試みは達成出来ませんでしたが、好天にめぐまれて、武庫川渓谷の自然と桜の園ハイクを満喫しました。事務所に戻ると、他グループが骨董品の様な陶磁器を洗っていました。フリーバザールで配布する為に洗っていました。地元の方々から集めた品物です。このように少しの善意が集まれば大きな行動になるわけです。
 二日目は登米市登米(とよま)の公民館横の食品加工施設で味噌仕込みの準備として、米麹造りと大豆蒸です。前日に米を蒸して麹菌を塗して米麹造りをしていた続きで、切り返しを行い麹菌が行き渡るようにしました。温度調整機能付の米麹製造機が設置され約二日で麹菌が繁殖して米麹になるようです。
 本日の仕事のメインは、大豆を蒸すことです。前日に洗って漬けて置いた大豆を一定量袋に入れて圧力釜で炊きます。 釜入れから、釜出しまで約一時間です。 我々が到着したときはもう一回目の釜入れが終わり釜出しの時刻で釜の圧力を抜いて中の大豆を取り出して容器に入れて、又引き続き大豆を蒸す行程です。
 このような行程を五回繰り返し本日の予定は終了しました。終了後の自由時間に又、南三陸町に行くことも出来たのですが、別の場所に行くことにして、石巻を目指しました。宮城県の重要港湾の一つでどれだけ復旧しているか又、被害状況の視察です。街中は津波被害も少なく交通信号は機能していました。少し外れると信号は点いていなくて、大勢の警察官が交通整理に当たっていました。震災から四ヶ月も経ったのにこの有様です。これが先進国日本の真の姿です。一事が万事このような有様です。これは日本が有事に於ける法律をつくってて於かなかったことが原因の一つです。何も戦争だけが有事ではないのです。大災害、テロ、大事故等も有事です。有事の際に、国民、行政、警察、消防、自衛隊、米軍等をいかに効率良く動かすかを決めておくことです。
 当時の野党が反対していましたが、与党になってその付けが回ってきています。
 石巻港の方に行きますと海岸べりの道路は地盤沈下で水浸しです。浸水を防ぐ為に巨大な土嚢を積み上げていますが役に立ちません。中ほどの道路もあちらこちら沢山水溜りが出来ています。その中を走破して岸壁に行くと、コンクリートの防波堤がゴロゴロと転がっています。津波で破壊されたのですが、その構造を見て、一同唖然としました。何と無筋コンクリートです。申し訳程度にスリップバーが入っていましたが何の役にも立ちませんでした。これでは波の衝撃は防げるとしても津波のエネルギーには無理です。せめて鉄筋コンクリートなら耐えていたと思います。
 さて沖合いを見ると、沖合いの防波堤は、壊れてなくて一定の役目は果たしていたようですが、千年に一度の大津波はそれを乗り越えてきました。構造的な違いは側に行って見ないと分かりませんが、消波ブロックとの二段構えの構造に有るようですし、防波堤本体もそれなりの強度にしてあったようです。
 私も映像では何回も見ていたのですが現場で実物を見て納得しました。帰りは又地盤沈下で出来た水溜りを通りながら警察官の誘導で何箇所かの交差点を通り三陸自動車道路を走って登米事務所に戻りました。
 本日は午後七時出発予定です。六時過ぎに帰って急いで準備をし記念撮影をして予定通り出発です。帰りは登米事務所から東北道、磐越道、長野道、中央道、名神経由で帰阪し、高槻にちょうど午前7時につきました。
 何はともあれ事故が無く無事に使命を果たしてこられたのは参加者の御協力の賜物と感謝しております。事務所に戻ると、他グループが骨董品の様な陶磁器を洗っていました。フリーバザールで配布する為に洗っていました。地元の方々から集めた品物です。このように少しの善意が集まれば大きな行動になるわけです。
 二日目は登米市登米(とよま)の公民館横の食品加工施設で味噌仕込みの準備として、米麹造りと大豆蒸です。前日に米を蒸して麹菌を塗して米麹造りをしていた続きで、切り返しを行い麹菌が行き渡るようにしました。温度調整機能付の米麹製造機が設置され約二日で麹菌が繁殖して米麹になるようです。
 本日の仕事のメインは、大豆を蒸すことです。前日に洗って漬けて置いた大豆を一定量袋に入れて圧力釜で炊きます。 釜入れから、釜出しまで約一時間です。 我々が到着したときはもう一回目の釜入れが終わり釜出しの時刻で釜の圧力を抜いて中の大豆を取り出して容器に入れて、又引き続き大豆を蒸す行程です。
 このような行程を五回繰り返し本日の予定は終了しました。終了後の自由時間に又、南三陸町に行くことも出来たのですが、別の場所に行くことにして、石巻を目指しました。宮城県の重要港湾の一つでどれだけ復旧しているか又、被害状況の視察です。街中は津波被害も少なく交通信号は機能していました。少し外れると信号は点いていなくて、大勢の警察官が交通整理に当たっていました。震災から四ヶ月も経ったのにこの有様です。これが先進国日本の真の姿です。一事が万事このような有様です。これは日本が有事に於ける法律をつくってて於かなかったことが原因の一つです。何も戦争だけが有事ではないのです。大災害、テロ、大事故等も有事です。有事の際に、国民、行政、警察、消防、自衛隊、米軍等をいかに効率良く動かすかを決めておくことです。
 当時の野党が反対していましたが、与党になってその付けが回ってきています。
 石巻港の方に行きますと海岸べりの道路は地盤沈下で水浸しです。浸水を防ぐ為に巨大な土嚢を積み上げていますが役に立ちません。中ほどの道路もあちらこちら沢山水溜りが出来ています。その中を走破して岸壁に行くと、コンクリートの防波堤がゴロゴロと転がっています。津波で破壊されたのですが、その構造を見て、一同唖然としました。何と無筋コンクリートです。申し訳程度にスリップバーが入っていましたが何の役にも立ちませんでした。これでは波の衝撃は防げるとしても津波のエネルギーには無理です。せめて鉄筋コンクリートなら耐えていたと思います。
 さて沖合いを見ると、沖合いの防波堤は、壊れてなくて一定の役目は果たしていたようですが、千年に一度の大津波はそれを乗り越えてきました。構造的な違いは側に行って見ないと分かりませんが、消波ブロックとの二段構えの構造に有るようですし、防波堤本体もそれなりの強度にしてあったようです。
 私も映像では何回も見ていたのですが現場で実物を見て納得しました。帰りは又地盤沈下で出来た水溜りを通りながら警察官の誘導で何箇所かの交差点を通り三陸自動車道路を走って登米事務所に戻りました。
 本日は午後七時出発予定です。六時過ぎに帰って急いで準備をし記念撮影をして予定通り出発です。帰りは登米事務所から東北道、磐越道、長野道、中央道、名神経由で帰阪し、高槻にちょうど午前7時につきました。
 何はともあれ事故が無く無事に使命を果たしてこられたのは参加者の御協力の賜物と感謝しております。


KANTA 行 事 予定
★美山楽舎冬野菜収穫と地元交流会★
 今年も冬野菜収穫(黒豆)と地元の方々との交流会を企画致しました。
 去年は会員20名が参加し、地元の方々と地鶏鍋を囲みながらにぎやかに交流会を行いました。
 美山には美山の良き文化が有りますので地元の方の話しに耳を傾けながら楽しい時間を過ごしました。
 今回もよりKANTAらしい事を考え実行できるようにいたしますので会員各位の参加を期待します。
左記の日程で行います。
        記
●日 時
 平成23年12月10日(土)〜11日(日)     午前9時集合(日帰り歓迎)集合場所
 アジア協会アジア友の会事務所
●参加費
 2500円(交通費と食費込み)   飲み物は別途必要です。
●申し込み
(特活)関西ナショナル・トラスト協会   事務局(担当:佐藤 中岡)
TEL:06(6444)0587
FAX:06(6444)0581
★万 葉 の 森★
「二上山」を訪れるスタディツアー
第3回「太子街人の会と歩く」

近鉄南大阪線上ノ太子駅から孝徳天皇稜を通り竹之内街道資料館を経由して万葉の森から二上山に入ります。
左記のとおり実施いたしますので御参加ください。
        記
●日 時
 平成23年11月26日(土)10時
●集合場所
 近鉄南大阪線「上ノ太子駅」
 南側改札集合
 (近鉄阿部野橋駅より所要時間30分)
●会 費
 大人1000円  学生500円
●人 数 20名 
●服 装
 暖かくて動きやすい服装、靴は、 運動靴または登山靴  
 お弁当と飲み物は各自持参のこと
●申し込み
(特活)関西ナショナル・トラスト協会   事務局(担当:佐藤 中岡)
TEL:06(6444)0587
FAX:06(6444)0581
携帯(中岡):090(8574)7995FAX:0721(98)6515
私の主張コーナー
知恵を無くした日本人
                               関西ナショナル・トラスト協会(KANTA) 
                                        沖田 文明(代表理事
 
 昔から、三人よれば文殊の知恵、生活の知恵とか、おばあちゃんの知恵とか言いますが知恵とは、明らかに知識とは違います。
 私が考えるには、
機転力―物の本質をつかみ判断力を備え臨機応変に行動出来る力、
洞察力―正しいものの見方、考え方を基礎として事実をとらえ自分なりの着眼点と切り口で、問題解決のシナリオを構築していく力。
思考力―考える力、想像力、判断力、推理力、創意工夫を働かせて問題解決力を伸ばすを兼ね備えたものだと考えています。
 知恵をつけるには、多くの物事を経験し、体験してこそ、ついてくるものであるし、つけるものです。机上の勉強だけで、知識を詰め込むだけではつきません。 昔の人は、知識がなくても、読み書きそろばんが出来て、知恵があったので今以上に立派に社会生活をしてきました。 今は知識偏重しすぎているようです、受験がその際たるものだと思います。もっと知恵をつける教育をしなければ成りません、それは自然体験、農業体験、漁業体験、商売体験など、体験させることで、またその時いろんな経験者の話を聞くことで知恵が養われます。
 知恵が乏しいと物事の本質を見失って正しい判断が出来ないようになってきて
詐欺などにひっかかったりしやすくなります。
 知恵を使ってもの事を見ると、例えば今現在は、神武景気以来の成長が続いているという政府の発表があり、景気が良くなっているといっています。そして御用評論家、御用学者などは政府に同調してそのような評論をしていますが、少し知恵を働かせてみたら、経済が成長しているといってもせいぜい二パーセント前後の成長でしかありませんし、企業が儲かっていても、個人の所得は、増税などの影響もあって減少しています。個人消費が伸びないのは当然です。そんなことは百も承知で景気が良いといっている連中の話は、眉唾ものです。

 そんな話の続きには消費税の増税の話が出てきます。景気が良くて経済が成長していたら、当然税収も増えて増税など必要ないはずです。
 政府税調の答申でも、だいたい政府税調の委員などは、御用○○の集まりであるから、財務省の書いた筋書きとおりに運営され、そのとおりの答申が出されます。他の省庁の審議会でも似たり寄ったりです。知恵を働かせて世の動きをみるようにしましょう。やはり監視しなくてはいけません。
 もうひとつ、私が気になっていることを、それは食料自給率の問題です、いつも出てくる数字は、カロリーベースで四〇パーセント前後の数字です。ここで知恵を働かせてみると、人はカロリーを食べるわけではないのに出てくる数字はカロリーベースでの数字です。カロリーを食べてもお腹は大きくなりません。
 日本人はカロリーが足りたからと言って、お腹が大きくなったとは言いません。お腹が満腹になってこそ、お腹が大きくなったと言うのです。宇宙食でも満腹感を得るように作っています。結果としてカロリーが足りるのです。
 ちなみに主要食物を重量ベースで現すともっと深刻です、H十八年度で小麦は十三%、大豆五%、牛肉五五%、砂糖類三二%、です。政府が使う数字はいつも大きい方の数字で、小さな数字はあまり使いません。ここで知恵を働かせなければなりません。これらの需給率が低い食物は、経済合理性から言えばこのようになるのでしょうが、食料安保の問題から考えると深刻です。
 
 特に今年は石油が値上がりしていますがまだお金を出せば買えます。発展途上国で買えない国が出てくるかもしれませんが。しかしこれが食料になると、値上がりしても買える間はまだ良いが、輸出国の輸出余力が無くなって、お金を出しても売ってくれない時代が来るということを予測しておかなければなりません。一〇年ほど前に実際に米が大凶作で米不足に成ったとき、大量に輸入して重量ベースでは、足りましたが日本人になじみのない米で不平を言う人がたくさんいました、このときはまだ輸出余力があったので輸入出来ましたがいつまでもできるとは限りません。 のど元過ぎればなんとやらで、だれもがこのことを忘れてしまっています、 政府も自給率を上げるような政策をしていません。もっと食料自給率を上げるように知恵を働かせなければなりません。具体的には、世界中で注目を浴びている和食を見直し、米は完全栄養食品であることを見直して、
 日本人のからだに適合していることを再認識すべきです。外国の食糧を日本人に食べさせるように仕向けた、外国発のホームドラマの戦略にひっかからずに日本文化の根源である米を見直し、更に麦、大豆などの作付面積を増やすように、補助をすべきである。
 少し知恵を働かせれば見えることも知恵を無くした日本人には、見えません。
 やはり初めに述べたようにあらゆる体験教育をして、読み、書き、そろばんと、知恵をつける教育をしなければならないと思う昨今です。