水都大阪2009に事業参加

                                岡村 悦治

 

               近畿地方整備局、大阪府、大阪市と関西の協賛企業等が実行委員会(会長 平松邦夫大阪市長)を形成して『川と生きる都市・大阪』をテーマに中之島エリアを中心として大阪市内各所で、8月22日(土)から10月12日(祝)の52日間、市民参加型の大イベントを展開。
  KANTAは「水辺の社会実験」部門に参加、平成21年春、JAFS事務所と隣接する土佐堀川の上流部:大川(旧淀川)の水環境・生き物・歴史文化を調べ、次代につなぐべき「川とまちと人々」の環境文化をみんなで“考える場”を作ろうと、『ふるさと淀川物語:大川編』と題する企画を実行委員会に提案。
いくつかの課題について、大阪府の関係部署や実行委員会事務局等と意見調整したり、指導を受けて実施案を固めました。

〇いよいよシジミ調査漁の実施
 大阪府の特別許可の下、大阪市漁業協同組合さんのご協力を得て8月19日大川でシジミのテスト調査漁を行ないました。関東から来阪された若手アーチスト水内貴英氏もゴミを採取する為に同乗。都島橋から源八橋(OAP)あたりまでのエリアで、何種類もの貝が採れました。バイクのサドル・ビニール傘・ゴム長靴の片方・折れた杭などゴミも各種とれました。

〇本格的調査(シジミ・水・川床の泥等)を大阪府の水産技術センター、大阪市漁協、水中ダイバー城者さんのご協力を得て9月2日(水)に大川の都島橋から堂島川の難波橋あたりまで行なった。新淀川(塚本エリア)については、漁協さんと水産技術センターさんのご協力で9月3日(木)に行なった。大川の都島橋エリアでは、水中調査(撮影)も行なった。このことは近年例がないケースだと思われます。
ホームラン!!
(大きな声で言わないほうが・・・)
 都島橋から源八橋(OAP)手前ぐらいまでは、意外にも、水環境は比較的良い方で多種類の貝が多く採れました。蛍の発育に貢献する貝(?)、手を軽く握ったくらいの黒色の貝とか。小指の爪の半分くらいの貝とか。大きな問題も発見。外来種の貝が繁殖していました。
源八橋から以西の水環境は悪かったです。堂島川の難波橋あたりでは外来種の貝ぐらい。在来種は超希少(?)。この悪さは、大川に大阪城の横から流れ込む寝屋川に起因します。この調査で得た生きたサンプルや記録映像・写真は、催事本番日に公開。

〇京阪天満橋八軒家浜船着場会場でブース出展
 KANTAの『ふるさと淀川物語:大川編』は、9月19日(土)、20日(日)の両日、テント2張りのスペースで次の事を行ないました。
@調査漁の成果を生のサンプル(貝・水・川床の泥等)と記録写真・映像を公開報告(漁師さんの解説付き)
A大阪三郷の天保年間の古地図(しじみ川が記録された)、大川端江戸後期の風情(ざこば、青物市場、川魚市場、米市場、川ざらえの法被、中之島と橋の数々ほか)を快闊に描いた図絵(大阪城天守閣所蔵品)を展示紹介
B八軒家浜の水質実験コーナー(対象:子ども200人)
岡田博明先生(理学博士)ご協力
C9月19日午後:精密生物画家小村一也先生ご協力で、川で採った石の上に淡水魚の絵を描く実演(観衆60人ほど)
D9月20日午後:「淀川の天然記念物イタセンパラのお話し」を、30数年のフィールド・ワーク歴の河合典彦先生(淀川水系イタセンパラ研究会)のご協力で(聴衆30人位)ブース来場者延べ577人。
来場者の2割ぐらいの人々が、熱心または真摯なスタンスの方々であった。
お一人様、中年ご夫婦、若いカップル、若い家族などなど。
「水都大阪2009」は、アート系催事が大半。
「足もとの自然」や「河川とまちと人々」「歴史・文化」をコアとする企画は少なかった。
 ある朝、魚が腹を見せて川面に浮いていました。川の中は汚れています。川面から上は明るく賑やかでした。
 朝から夜まで。
 「人間」も自然の中の一介の動物です。
足もとの自然にも目や耳をかたむけて、健やかな共存共育の環境に再生させるべきだと強く思いました。
 ここで感動ネタをご紹介します。大川でゴミを採った水内さんは9月25日から9月27日の間、「水辺の文化座」で『川を身につける』と言うワークショップを開かれました。
 川の中のゴミたちが可愛い人たちのアクセサリーに変身していました。
心ある着想と発想の転換。素材を磨き工夫される指先に、新たな輝きが生まれていました。感動です。
この企画は、文中でご紹介しました皆様のご協力と、陰でご配慮・応援くださった方々、ご来場くださった皆様のお陰で出来ました。心から皆様に感謝しています。KANTAの仲間、JAFSの皆様にも感謝です。
尚、来場者の中でも「有難う」や「淀川にしじみがいるんや」と感動の声をかけてくださった方々がおられました。
 何よりの成果だと思います。 こちらこそ有難うございました。